
可動域の制限される一つの理由に「皮膚の動き」
皮膚
皮膚は私たちの体を覆っています。
そのため誰でも簡単に触れることが出来るので皮膚は軽視されがちなのかもしれません。
ですが体の動きのために皮膚が原因で妨げられることもあるため意外と軽視できません。
体が硬いということでストレッチやマッサージなど筋肉に対してアプローチが行われたりしますが、皮膚を触ることでも改善する例がありますので、少し紹介していきます。
体は動くときに筋肉が伸び縮みすることで動きます。
その筋肉は筋膜につつまれており筋肉同士の摩擦を減らしたりすることで癒着を防いだりしてスムーズに体が動くようになります。
皮膚も同じような動きをし、皮膚と皮下組織に癒着が生じ滑走性が悪くなれば体はスムーズに動かなくなります。
皮膚に対するアプローチの例
立位体前屈の際に首の後ろの皮膚を緩めるだけで柔軟性が変わります。
他にもアキレス腱や膝の裏の皮膚を緩めると変わったりします。
太ももの内側を股関節方向に外側を膝関節方向に皮膚を動かしてあげると足を横にあげる(外転)可動域に効果があります。
皮膚の動きが悪くないところだとあまり変化はないかもしれませんが悪い場所にアプローチできるとかなり変化が出たりします。
皮膚にアプローチする際は皮膚をさする程度で大丈夫なので簡単に変化が出たりします。
またストレッチは方法によっては筋肉の発揮する力を弱くすることがあるので、動く前などではこの方法で可動域を向上させることはお勧めです。

参考文献: 福井 勉.皮膚と運動への着目.Sportsmedicine 2010 NO.126










